海外旅行中にホテルや空港のフリーWi-Fiを使ったことはないでしょうか。手軽にインターネットに接続できて便利ですが、実はフリーWi-Fiには深刻なセキュリティリスクが潜んでいます。
さらに、海外では日本の動画配信サービスやWebサービスにアクセスできない「地域制限」の問題もあります。これらの課題を解決してくれるのがVPNです。
この記事では、海外旅行にVPNが必要な理由、具体的な活用シーン、おすすめの設定方法を詳しく解説します。旅行前に準備しておくべきことも含めて網羅しているので、渡航予定のある方はぜひ参考にしてください。

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海外旅行でVPNが必要な3つの理由
理由1:フリーWi-Fiのセキュリティリスク
海外のホテル、空港、カフェ、ショッピングモールなどで提供されるフリーWi-Fiは、暗号化されていないケースが非常に多いです。暗号化されていないWi-Fiでは、同じネットワークに接続している第三者が通信内容を傍受できる可能性があります。
- メールやSNSのログインID・パスワード
- クレジットカード情報や銀行口座の認証情報
- ブラウザの閲覧履歴やCookieデータ
- チャットやメッセージの内容
特に危険なのが「偽のWi-Fiスポット(Evil Twin攻撃)」です。攻撃者がホテルや空港の正規Wi-Fiと同じ名前の偽Wi-Fiを設置し、接続したユーザーの通信をすべて傍受する手法です。見た目では本物と区別がつかないため、VPNによる通信の暗号化が有効な防御策になります。
理由2:日本のサービスへの地域制限
海外から日本のサービスにアクセスすると、地域制限(ジオブロック)によって利用できないケースがあります。
- 動画配信:TVer、ABEMA、U-NEXT、Hulu(日本版)、dアニメストア
- 音楽配信:一部の楽曲が地域制限で再生不可
- 決済・銀行:一部のネットバンキングが海外IPからのアクセスをブロック
- Webサービス:一部のニュースサイトや会員制サービス
VPNで日本のサーバーに接続すれば、海外にいても日本国内にいるのと同じように各サービスを利用できます。旅行先のホテルで日本のテレビ番組を視聴したい場合などに非常に役立ちます。
理由3:インターネット規制のある国への渡航
一部の国ではインターネットの利用が大幅に制限されています。中国では「グレートファイアウォール」と呼ばれる検閲システムにより、Google、YouTube、Facebook、Instagram、LINEなどの主要サービスがブロックされています。
VPNを使えば検閲を回避できる場合がありますが、VPNの利用自体が法律で制限されている国もあるため、渡航先の法律を事前に確認することが必須です。
- 中国:政府が認可していないVPNの利用は規制対象。実際には外国人旅行者が個人利用で処罰された事例はほぼないが、リスクは認識しておく必要がある
- ロシア:政府未認可のVPNは違法
- UAE(アラブ首長国連邦):VPNの使用自体は合法だが、違法行為に使用した場合は厳しい罰則がある
- トルコ:VPN自体は違法ではないが、一部のVPNサービスがブロックされている

海外旅行前にやっておくべきVPN準備
出発前チェックリスト
- VPNサービスに申し込む(NordVPN、ExpressVPN、Surfshark等)
- スマホ・PC・タブレットすべてにVPNアプリをインストール
- アプリにログインして動作確認を行う
- 渡航先の国のVPN利用に関する法律を調査
- 自動接続機能とキルスイッチを有効にしておく
- オフラインでも使えるよう、VPNの設定情報をスクリーンショットで保存
特に重要なのは、出発前にアプリのインストールとログインを済ませておくことです。渡航先でアプリストアにアクセスできない場合や、ネットワーク環境が不安定な場合、現地でのセットアップが困難になります。
プロトコルの事前設定
渡航先によっては特定のVPNプロトコルがブロックされていることがあります。WireGuardが使えない場合にOpenVPNに切り替えられるよう、アプリ内のプロトコル設定方法を事前に確認しておいてください。
ExpressVPNのLightwayプロトコルは中国などの検閲環境での接続安定性が高いと評価されています。検閲が厳しい国への渡航では、ExpressVPNが選択肢として有力です。
海外旅行中のVPN活用シーン
ホテルのWi-Fiでのセキュリティ確保
ホテルのWi-Fiに接続する際は、必ずVPNを有効にしてから利用してください。チェックイン時にWi-Fiパスワードを受け取ったとしても、そのネットワーク上の通信が暗号化されている保証はありません。
VPNの自動接続機能を有効にしておけば、Wi-Fiに接続した瞬間にVPNが自動で有効になるため、保護し忘れるリスクを防げます。
空港・カフェでのフリーWi-Fi利用
空港のラウンジやカフェのフリーWi-Fiは、多くの人が同時に利用するため、通信傍受のリスクが特に高いです。VPNを使えば、たとえ傍受されたとしても暗号化によって内容を解読されることはありません。
オンラインバンキングやショッピング
海外からネットバンキングにアクセスする場合、通常とは異なるIPアドレスからのアクセスとしてセキュリティアラートが発動することがあります。VPNで日本のサーバーに接続してからアクセスすれば、日本国内からのアクセスとして認識されるため、余計なセキュリティブロックを回避できます。
ただし、一部の銀行ではVPN経由のアクセスをブロックするポリシーを採用している場合があります。渡航前に利用中の銀行のポリシーを確認しておくことを推奨します。
日本の動画コンテンツの視聴
長期の旅行や出張で日本のテレビ番組やアニメが恋しくなった場合、VPNで日本サーバーに接続すれば、TVerやABEMAなどの無料動画配信サービスを海外から視聴できます。ただし、各サービスの利用規約を確認した上で利用してください。

海外旅行におすすめのVPNサービス
選ぶ際のポイント
海外旅行用のVPNを選ぶ際に重視すべきポイントは以下の3点です。
- サーバー数と設置国の多さ:旅行先の国にサーバーがあると速度が安定する
- 中国等での接続実績:検閲環境での接続安定性は事前に評価されているか
- 日本サーバーの速度:日本のサービスを利用する際の速度が十分か
NordVPN
111か国以上に7,100台以上のサーバーを設置しており、世界中のどこからでも安定した接続が期待できます。日本サーバーの数も豊富で、日本のサービスへのアクセスに適しています。Threat Protection Pro機能により、マルウェアやフィッシングサイトからの保護も提供されます。
ExpressVPN
113か国にサーバーを設置しており、特に中国やUAEなどの検閲環境での接続安定性に定評があります。中国への渡航が多い方にはExpressVPNが最も安定した選択肢です。24時間対応のライブチャットサポートも旅行中のトラブルに心強いです。
Surfshark
100か国以上にサーバーを設置し、同時接続台数が無制限のため、家族旅行で複数デバイスを使う場合に便利です。2年プランが月額約300円とリーズナブルなため、旅行時だけVPNを使いたい方にもコスト面でおすすめです。
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中国
中国ではGoogle、YouTube、Facebook、Instagram、LINE、WhatsApp、Twitterなどの主要サービスがブロックされています。VPNを使えばこれらのサービスにアクセスできる場合がありますが、中国政府はVPN接続も積極的にブロックしているため、すべてのVPNサービスが確実に動作するわけではありません。
出発前に必ずVPNアプリのインストールとログインを済ませてください。中国国内ではGoogle PlayやApp Storeへのアクセスが制限される場合があります。
東南アジア(タイ、ベトナム、インドネシア等)
東南アジアの多くの国ではVPNの利用に法的な制限はありません。ホテルやカフェのフリーWi-Fiが充実している地域ですが、セキュリティ対策が不十分なネットワークも多いため、VPNの利用を推奨します。
ヨーロッパ
EU諸国ではVPNの利用は合法で、特に制限はありません。GDPRによるデータ保護が進んでいますが、フリーWi-Fiのセキュリティリスクは日本と同様に存在します。日本のサービスにアクセスしたい場合はVPNが必要です。
アメリカ
VPNの利用は完全に合法です。アメリカのフリーWi-Fi環境は充実していますが、暗号化されていないネットワークも多いため、VPNによる保護が推奨されます。

海外でのVPN利用時のトラブル対処法
VPNに接続できない場合
海外でVPN接続ができない場合は、以下の対処法を試してください。
- プロトコルを変更する(WireGuard → OpenVPN → IKEv2の順に試す)
- 接続先サーバーを変更する(同じ国の別サーバーに切り替え)
- ポート番号を変更する(443/TCPはHTTPS通信と同じポートのためブロックされにくい)
- 難読化(Obfuscated)サーバーに接続する(NordVPNで利用可能)
- VPNアプリを最新バージョンにアップデートする
速度が極端に遅い場合
海外でのVPN速度が遅い場合は、接続先のVPNサーバーを物理的に近い場所に変更してみてください。例えばタイにいるなら、日本サーバーではなくタイやシンガポールのサーバーに接続した方が速度は出ます。日本のサービスにアクセスする必要がない限り、最寄りのサーバーを選ぶのが速度面では最適です。
海外旅行×VPNに関するQ&A
Q. 海外旅行が短期間(数日)でもVPNは必要?
たとえ数日の旅行でも、フリーWi-Fiを使う予定があるならVPNは必要です。空港の待ち時間やホテルでのインターネット利用など、フリーWi-Fiに接続する場面は意外と多いです。30日間の返金保証を活用すれば、旅行期間だけVPNを使って解約することも可能です。
Q. モバイルデータ通信中もVPNは必要?
モバイルデータ通信(4G/5G)は通信事業者によって暗号化されているため、フリーWi-Fiほどのリスクはありません。ただし、地域制限の回避や通信のプライバシー保護のためにはVPNが有効です。データ通信量が増加する点には注意が必要です。
Q. 海外用のポケットWi-Fiを使っている場合もVPNは必要?
ポケットWi-Fi自体のセキュリティは比較的高いですが、日本のサービスへの地域制限は解消されません。日本の動画配信サービスを利用したい場合や、ネットバンキングにアクセスしたい場合はVPNが必要です。
Q. VPN使用中の通信量はどのくらい増える?
VPN接続による通信量の増加は5%〜15%程度です。海外ローミングやポケットWi-Fiでデータ容量が限られている場合は、必要な場面だけVPNを有効にするか、スプリットトンネルで特定のアプリだけVPN経由にする設定が有効です。
Q. VPNアプリは1つだけで大丈夫?
基本的には1つで十分ですが、検閲が厳しい国(中国等)に渡航する場合は、メインとサブの2つのVPNアプリを用意しておくと安心です。1つのサービスがブロックされても、もう一方で接続できる可能性があります。
まとめ
海外旅行にVPNは「あると便利」ではなく「セキュリティ上の必需品」です。フリーWi-Fiの通信傍受リスクから身を守り、日本のサービスにアクセスし、検閲環境を回避するために、VPNは不可欠なツールです。
出発前にVPNアプリのインストールとログインを済ませ、自動接続とキルスイッチを有効にしておけば、旅行先でも安心してインターネットを利用できます。NordVPN・ExpressVPN・Surfsharkはいずれも30日間の返金保証を提供しているため、旅行に合わせて気軽に試してみてください。

各サービスの詳細はNordVPN公式サイト、ExpressVPN公式サイト、Surfshark公式サイトで確認できます。渡航先のインターネット規制については外務省海外安全ホームページも参考になります。
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