VPNは通信の暗号化やIPアドレスの秘匿だけでなく、マルウェアからデバイスを守る機能を搭載するサービスが増えてきています。しかし、VPNのマルウェア保護とウイルス対策ソフトでは、守れる範囲や仕組みが異なります。
この記事では、VPNに搭載されたマルウェア保護機能の仕組みと、主要サービスの比較、ウイルス対策ソフトとの使い分けについて詳しく解説します。

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VPNのマルウェア保護機能とは
VPNのマルウェア保護機能は、主にDNSフィルタリングによって悪意のあるWebサイトやドメインへのアクセスを未然にブロックする仕組みです。マルウェアの配布元として知られるドメインのリストを保持し、ユーザーがそれらにアクセスしようとした際に接続を遮断します。
マルウェア保護の仕組み
- ユーザーがWebサイトにアクセスしようとする
- VPNのDNSフィルターがドメインをチェック
- 悪意のあるドメインリストに一致した場合、接続をブロック
- 一部のサービスでは、ダウンロードファイルのスキャンも実施
ウイルス対策ソフトとの違い
VPNのマルウェア保護は「入り口」でブロックするのに対し、ウイルス対策ソフトはデバイス上で動作する脅威をリアルタイムに検出・除去します。VPNのマルウェア保護はウイルス対策ソフトの代わりではなく補完として位置づけるのが正しい理解です。
| 機能 | VPNのマルウェア保護 | ウイルス対策ソフト |
|---|---|---|
| 保護のタイミング | 接続時(予防) | デバイス上(検出・除去) |
| 悪意あるサイトのブロック | 対応 | 一部対応 |
| ファイルスキャン | 一部対応 | 対応 |
| リアルタイム保護 | DNSレベル | ファイルシステムレベル |
| 既存マルウェアの除去 | 非対応 | 対応 |
VPNのマルウェア保護は「悪意のあるサイトにアクセスする前に止める」予防的な機能です。デバイスに既に侵入したマルウェアの除去にはウイルス対策ソフトが必要です。
主要VPNのマルウェア保護機能を比較
NordVPN「Threat Protection Pro」
NordVPNのThreat Protection Proは、VPN業界で高い評価を受けているマルウェア保護機能です。DNSレベルのブロックに加えて、ダウンロードしたファイルのマルウェアスキャンにも対応しています。AV-Comparativesによるフィッシング対策テストでは92%のブロック率を達成しました。
特筆すべきは、VPN接続がオフの状態でも独立して動作する点です。デスクトップ(Windows・Mac)およびモバイル(iOS・Android)の全プラットフォームで利用でき、モバイル版では「Threat Protection Lite」として提供されています。
Surfshark「CleanWeb」
SurfsharkのCleanWebは、マルウェアドメインをDNSレベルでブロックする機能です。ファイルスキャン機能はありませんが、既知のマルウェア配布ドメインへのアクセスを効果的に防ぎます。全プランに含まれているため、追加コストなしで利用できます。
CyberGhost「Content Blocker」
CyberGhostのContent Blockerも、DNSレベルでマルウェアドメインをブロックする機能を持っています。ただし、WireGuardプロトコル使用時のみ動作するという制約があります。NordVPNのThreat Protection Proと比較すると機能面ではやや限定的です。
Surfshark One(アンチウイルス付き)
SurfsharkはVPN単体のマルウェア保護に加えて、「Surfshark One」プランでアンチウイルスソフトをバンドル提供しています。これにより、VPN+広告ブロック+アンチウイルスを一つのサブスクリプションでまとめて利用できます。

マルウェア保護機能を活用するための設定
NordVPN Threat Protection Proの有効化
- NordVPNアプリを開く
- 設定画面から「Threat Protection」を選択
- 「Threat Protection Pro」をオンにする
- 必要に応じてファイルスキャンの設定を調整する
Surfshark CleanWebの有効化
- Surfsharkアプリを開く
- 設定画面で「CleanWeb」を見つける
- トグルをオンにして有効化する
効果を高めるための組み合わせ
VPNのマルウェア保護機能をより効果的に活用するには、以下の対策と組み合わせることをおすすめします。
- OSのファイアウォールを有効にしておく
- ブラウザのセキュリティ設定を強化する
- 不審なメールのリンクや添付ファイルを開かない
- ソフトウェアを常に最新版に更新する
VPNのマルウェア保護機能だけでは、すべての脅威を防ぐことはできません。特にフィッシングメールやUSB経由の感染など、ネットワーク外からの脅威にはウイルス対策ソフトとの併用が推奨されます。
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マルウェア保護機能付きVPNを選ぶポイント
ファイルスキャン機能の有無
DNSブロックだけでなく、ダウンロードファイルのスキャンにも対応しているかどうかは大きなポイントです。記事執筆時点では、この機能を持っているのはNordVPNのThreat Protection Proが代表的です。
第三者機関によるテスト結果
AV-ComparativesやAV-TESTなどの第三者機関によるテスト結果が公開されているサービスは、客観的な性能を確認できるため信頼性が高いといえます。
対応プラットフォーム
マルウェア保護機能がすべてのデバイスで同等に動作するかを確認しましょう。モバイル版では機能が制限される場合もあります。

よくある質問(Q&A)
Q. VPNのマルウェア保護があればウイルス対策ソフトは不要?
VPNのマルウェア保護はネットワークレベルの「予防策」であり、デバイス上のリアルタイムスキャンや既存マルウェアの除去はできません。ウイルス対策ソフトとの併用が推奨されます。ただし、Surfshark Oneのようにアンチウイルスがセットになったプランを選べば、一つで両方をカバーできます。
Q. マルウェア保護機能はVPNの速度に影響する?
DNSレベルのフィルタリングは非常に軽量な処理なので、通信速度にはほぼ影響しません。ファイルスキャン機能を利用する場合も、体感できるほどの遅延が生じることはほとんどありません。
Q. 無料VPNにもマルウェア保護機能はある?
無料VPNでマルウェア保護機能を提供しているサービスはごく少数です。無料VPNは広告収入に依存しているケースが多く、セキュリティ機能への投資が限られているのが実情です。
まとめ|VPNのマルウェア保護で安全なネット環境を
VPNのマルウェア保護機能は、悪意のあるサイトへのアクセスを未然に防ぐ予防策として非常に有効です。NordVPNのThreat Protection Proはファイルスキャンまで対応する高機能型、SurfsharkのCleanWebはコスパに優れた選択肢として、それぞれの特徴を活かした使い方ができます。
ウイルス対策ソフトとの併用でセキュリティをさらに強化し、安心してインターネットを利用しましょう。各サービスとも30日間の返金保証があるため、まずは試してみることをおすすめします。
参考リンク:AV-Comparatives、IPA 情報セキュリティ
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