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VPNの会社用と個人用の違いとは?仕組み・用途・選び方を比較

VPN比較

VPNには「会社で使うもの」と「個人で使うもの」があると聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。同じ「VPN」という名前でも、実は仕組みや目的がまるで違います。

この記事では、法人VPNと個人VPNの違いを技術面・コスト面・セキュリティ面の3つの軸で比較しました。会社から指示されたVPNの意味が分からない方にも、個人でVPNの導入を検討している方にも役立つ内容です。

読み終わる頃には、自分に必要なのがどちらのVPNなのかがはっきり分かるようになるはずです。

ナビ助
ナビ助
会社VPNと個人VPN、名前は同じでも中身はまったくの別物だよ。違いを理解しておくと、どちらが自分に必要か一瞬で判断できるようになるね。

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そもそもVPNとは何か?基本のおさらい

VPN(Virtual Private Network)は、インターネット上に仮想的な専用回線を作る技術です。通信データを暗号化し、第三者が内容を読み取れないようにする仕組みで、公共のネットワークを使いながらも安全に通信できる環境を実現します。

この「安全な通信」という目的は会社VPNも個人VPNも共通していますが、「誰が」「何のために」その安全な通信を使うのかによって、選ぶべきVPNのタイプがまったく異なります。

たとえるなら、会社VPNは「社員証で入れるオフィスへの専用トンネル」、個人VPNは「自分の通信を透明マントで包むサービス」といったイメージです。

会社VPN(法人VPN)の特徴

目的:社内ネットワークへの安全なリモートアクセス

会社VPNの最大の目的は、社外から社内ネットワークに安全に接続することです。自宅や出張先から、社内のファイルサーバー、基幹システム、グループウェアなどにアクセスできるようにする仕組みです。

リモートワークが一般化する以前から、出張の多い営業職や海外拠点との接続で法人VPNは広く利用されてきました。コロナ禍以降は全社員がVPN接続する企業も珍しくなくなっています。

仕組み:自社サーバーまたは閉域網を経由

法人VPNでは、企業が自社で構築したVPNサーバー、またはNTTやKDDIなどの通信事業者が提供する閉域網(IP-VPN)を経由して通信します。接続先が固定されているため、個人VPNのように「世界中のサーバーから選ぶ」という仕組みにはなっていません。

主な方式としては、IPsec-VPN、SSL-VPN、IP-VPNの3つがあります。IPsec-VPNはネットワーク層で暗号化する方式で、拠点間接続に多く使われます。SSL-VPNはブラウザベースでアクセスできるため、リモートアクセスに適しています。IP-VPNは通信事業者の閉域網を利用するため、インターネットを経由しない高セキュリティな方式です。

管理体制:IT部門が一元管理

法人VPNのアカウント発行や権限設定はIT部門が行います。誰がいつ接続したか、どのシステムにアクセスしたかといった接続ログはすべて管理者側で記録・監視されています。これは情報漏えい対策とコンプライアンスの両面から不可欠な機能です。

ナビ助
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法人VPNは「会社が管理するトンネル」だから、接続ログが全部記録されるのは当然の仕様だよ。プライバシーを求める用途には向かないね。

個人VPN(コンシューマー向けVPN)の特徴

目的:通信の暗号化とプライバシー保護

個人VPNの主な目的は、自分の通信を暗号化してプライバシーを守ることです。フリーWi-Fiでの安全確保、ISP(インターネットサービスプロバイダー)からの通信監視の回避、IPアドレスの秘匿などが代表的な使い方になります。

また、海外から日本のサービスにアクセスしたい場合や、地域制限のあるコンテンツを視聴したい場合にも個人VPNが活用されます。

仕組み:世界中のサーバーを自由に選択

NordVPN、ExpressVPN、Surfsharkなどの個人VPNサービスは、世界数十か国にサーバーを設置しています。ユーザーは接続先のサーバーを自由に選べるため、「日本のサーバーに接続して日本のIPアドレスを取得する」「アメリカのサーバーに接続して米国版のサービスにアクセスする」といった使い方が可能です。

プロトコルもWireGuard、OpenVPN、IKEv2など複数から選択でき、速度重視ならWireGuard、安定性重視ならOpenVPNと使い分けられます。VPNの仕組みについて詳しく知りたい方は以下の記事が参考になります。

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管理体制:自分で管理、ノーログが基本

個人VPNでは、アカウント管理も接続設定もすべて自分で行います。信頼できるサービスは「ノーログポリシー」を掲げており、ユーザーの接続ログや通信内容を保存しないことを約束しています。NordVPNやExpressVPNは第三者機関の監査でこのポリシーが検証済みです。

会社VPNと個人VPNの比較表

主な違いまとめ

接続先:会社VPN → 社内ネットワーク / 個人VPN → 世界中のVPNサーバー

目的:会社VPN → 業務システムへのアクセス / 個人VPN → プライバシー保護・暗号化

管理者:会社VPN → IT部門 / 個人VPN → 自分自身

ログ:会社VPN → 記録・監視される / 個人VPN → ノーログが基本

費用:会社VPN → 会社負担 / 個人VPN → 自己負担(月額300〜1,500円程度)

サーバー選択:会社VPN → 固定 / 個人VPN → 自由に選択可

どちらを使うべき?ケース別の判断基準

ケース1:会社員でリモートワークをする場合

会社からVPNの指示がある場合は、当然ながら会社VPNを使います。会社の指示がなくても、業務で顧客情報や社内資料を扱うなら会社に確認した上でVPN接続を行うべきです。「特に何も言われていないから使わない」は危険な判断です。

ケース2:フリーランスでクライアントワークをする場合

クライアントからVPN環境を提供されていない場合は、個人VPNを契約して通信を暗号化するのが現実的な選択になります。NDA(秘密保持契約)を結んでいるプロジェクトであれば、通信のセキュリティ確保はフリーランス側の責任です。個人でVPNが必要なケースと不要なケースの判断基準は以下の記事で解説しています。

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ケース3:個人的にプライバシーを守りたい場合

カフェや空港のフリーWi-Fiを使う機会が多い方、ISPに通信内容を見られたくない方は個人VPNが適しています。業務用途ではないため、会社VPNは関係ありません。

ケース4:海外赴任中に日本のサービスを使いたい場合

海外から日本のIPアドレスで接続したい場合は個人VPN一択です。日本にサーバーがあるVPNサービスを選び、日本サーバーに接続すれば、日本国内にいるのと同じ状態でサービスを利用できます。

ナビ助
ナビ助
会社VPNと個人VPNは併用するケースもあるよ。業務中は会社VPN、プライベートでは個人VPNと切り替えれば、両方のメリットを得られて効率的だね。

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法人VPNと個人VPNの費用感の違い

法人VPNのコスト

法人VPNの費用は規模によって大きく変わります。クラウド型のVPNサービスであれば1ユーザーあたり月額500〜2,000円程度ですが、オンプレミスでVPNサーバーを構築する場合は初期費用だけで数十万円から数百万円かかることもあります。

ただし、これは会社が負担する費用であり、社員個人が気にする必要はありません。

個人VPNのコスト

個人VPNは月額契約なら1,000〜1,500円、年間契約なら月額換算で300〜600円程度が相場です。NordVPNの2年プランは月額換算で400円台、Surfsharkの2年プランは300円台で利用できます。

セキュリティへの投資と考えれば、缶コーヒー1本分程度の月額費用で通信を守れるのは非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。

法人VPNのセキュリティリスクと最近の動向

法人VPNは安全というイメージがありますが、実は近年セキュリティインシデントの原因になるケースが増えています。VPN機器のファームウェアに脆弱性が見つかり、そこを突かれてランサムウェアに感染する被害が多発しているのです。

JPCERT/CCの報告によると、VPN機器の脆弱性を悪用した不正アクセスは年々増加傾向にあります。VPN機器のアップデートを怠ると、かえってセキュリティホールになるという皮肉な状況です。

こうした背景から、法人向けには「ゼロトラスト」と呼ばれるVPNに依存しないセキュリティモデルへの移行が進んでいます。ただし、ゼロトラストの導入にはコストと時間がかかるため、当面はVPNが主流であり続ける見通しです。

参考:JPCERT/CC

注意点

個人VPNを会社VPNの代わりに使うことはできません。個人VPNはあくまで通信の暗号化ツールであり、社内ネットワークへのアクセス手段にはなりません。会社から法人VPNが提供されている場合は、必ずそちらを利用してください。

Q&Aコーナー

Q. 会社のVPNと個人のVPNを同時に使える?

基本的には同時接続はできません。OSのネットワーク設定上、VPN接続は1つしかアクティブにできないケースがほとんどです。業務中は会社VPN、プライベートでは個人VPNに切り替えるのが現実的な運用方法です。

Q. 会社が個人VPNの使用を禁止している場合がある?

あります。会社のネットワークポリシーで個人VPNの使用を禁止している企業は少なくありません。理由としては、個人VPNを経由することで会社のセキュリティ監視をすり抜けてしまうリスクがあるためです。会社のポリシーを必ず確認してから利用してください。

Q. 個人事業主は法人VPNと個人VPN、どちらを選ぶべき?

社内ネットワークを持っていない個人事業主であれば、個人VPNで十分です。NordVPNやExpressVPNを契約し、業務中の通信を暗号化するだけでセキュリティレベルは大幅に向上します。クライアントとのやり取りでVPN接続を求められた場合は、クライアント側のVPN設定に従ってください。VPNの料金を比較したい方は以下の記事が参考になります。

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Q. 無料VPNは法人利用に使える?

法人利用に無料VPNを使うのは絶対に避けるべきです。無料VPNはデータ収集や広告表示で運営費を賄っている場合が多く、通信データが第三者に提供されるリスクがあります。業務上の機密情報を扱う環境で使うものではありません。

まとめ

会社VPNと個人VPNは、同じ「VPN」でも役割がまったく異なります。会社VPNは社内ネットワークへの安全なアクセス手段、個人VPNは通信の暗号化とプライバシー保護が主な機能です。

会社員は会社VPNを正しく使い、フリーランスや個人事業主は個人VPNで通信セキュリティを確保するのが基本方針になります。どちらの場合も「VPNを使えば万全」と思い込まず、他のセキュリティ対策と組み合わせることが重要です。

VPNの基本的な仕組みについては、総務省の情報セキュリティサイトでも解説されています。また、法人VPNの脆弱性に関する最新情報はIPA(情報処理推進機構)のセキュリティページが参考になります。

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最後までお読みいただきありがとうございます。VPNを検討中の方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

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