VPNを選ぶとき、「プロトコル」って聞いたことがあるけど何なのかよくわからない…という方は多いのではないでしょうか。ExpressVPNが独自に開発したLightwayプロトコルは、従来のVPNプロトコルの課題を解消した次世代型の通信規格です。接続速度、セキュリティ、バッテリー消費のすべてを高いレベルで両立しており、VPN業界でも注目を集めています。
この記事では、Lightwayプロトコルの仕組みや他のプロトコルとの違い、実際に使うときのメリットやデメリットまで、初めての方にもわかりやすく解説していきます。VPN選びの参考にしてみてください。

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Lightwayプロトコルとは?ExpressVPNが独自開発した理由
Lightwayは、ExpressVPNが独自に開発したVPNプロトコルです。既存のOpenVPNやIKEv2などのプロトコルは長い実績があるものの、コードが肥大化しており速度面やバッテリー消費に課題がありました。
ExpressVPNはこれらの問題を根本から解決するため、ゼロからプロトコルを設計しました。Lightwayのコードはわずか約2,000行で構成されており、OpenVPNの約70,000行と比較すると非常にコンパクトです。コードが少ないということは、セキュリティ監査がしやすく、バグが紛れ込むリスクも低いことを意味します。
また、Lightwayはオープンソースとして公開されており、誰でもコードを検証できる透明性の高いプロトコルとなっています。セキュリティ企業のCure53による独立監査も受けており、信頼性が第三者によって裏付けられています。
- コード量が約2,000行と非常に軽量
- オープンソースで公開されており透明性が高い
- Cure53による独立監査済み
- 暗号化ライブラリにwolfSSLを採用
Lightwayの仕組みと技術的な特徴
Lightwayの中核には、組み込みシステムでも採用される軽量な暗号化ライブラリ「wolfSSL」が使われています。従来のOpenSSLと比べてフットプリントが小さく、処理速度に優れているのが特徴です。
暗号化方式
LightwayはAES-256-GCMとChaCha20-Poly1305の2つの暗号化方式に対応しています。AES-256-GCMはハードウェアアクセラレーションが効くデスクトップ向け、ChaCha20はモバイルデバイスで効率的に動作する方式で、デバイスに応じた暗号化が行われます。
トンネリングプロトコル
UDPとTCPの両方に対応しており、ネットワーク環境に合わせた柔軟な接続が可能です。通常はUDPが高速で推奨されますが、制限の厳しいネットワーク環境ではTCPに切り替えることでファイアウォールを通過しやすくなります。
ポスト量子暗号への対応
Lightwayは、将来の量子コンピュータによる暗号解読リスクにも先手を打っています。NISTが標準として選定したML-KEM(ポスト量子鍵カプセル化メカニズム)をデフォルトで搭載しており、量子コンピュータ時代を見据えた暗号化が標準で有効になっています。

Lightwayの速度はどれくらい速い?
Lightwayの大きな強みは、その接続速度です。ExpressVPNの公表データによると、Lightwayは従来のプロトコルに比べて2.5倍速く接続できるとされています。半数以上のケースで、VPN接続が1秒以内に完了するという驚異的なスピードです。
Lightway Turboとは
ExpressVPNは「Lightway Turbo」というさらなる高速化オプションも提供しています。これはマルチレーントンネリング技術を採用し、複数の通信路を同時に使ってデータを送受信する仕組みです。テスト環境では、近距離サーバーへの接続でVPNなしの状態よりもダウンロード速度が向上するケースも報告されています。
アプリ内のトグルスイッチで簡単にON/OFFを切り替えられるため、動画のストリーミングや大容量ファイルのダウンロード時に特に効果を発揮します。
他のプロトコルとの速度比較
| プロトコル | 接続速度 | 通信速度 | コード行数 |
|---|---|---|---|
| Lightway | 非常に速い | 非常に速い | 約2,000行 |
| WireGuard | 速い | 非常に速い | 約4,000行 |
| IKEv2 | 速い | 速い | 非公開 |
| OpenVPN | やや遅い | 普通 | 約70,000行 |
LightwayとWireGuardの違い
Lightwayと似た立ち位置にあるのがWireGuardプロトコルです。どちらも軽量で高速を特徴としていますが、いくつかの違いがあります。
WireGuardは約4,000行のコードで構成されたオープンソースプロトコルで、NordVPNやSurfsharkなど多くのVPNサービスが採用しています。一方、LightwayはExpressVPN専用のプロトコルであり、他社では利用できません。
LightwayはTCPにも対応している点がWireGuardとの大きな違いです。WireGuardはUDPのみに対応しているため、企業のファイアウォールなどUDPが制限された環境では接続しにくいことがあります。Lightwayならそのような環境でもTCPに切り替えて接続できるため、利用シーンの幅が広いといえます。
また、Lightwayはポスト量子暗号にデフォルトで対応していますが、WireGuardは記事執筆時点では標準では未対応となっています。
Lightwayのメリットとデメリット
メリット
- 接続が非常に速い:1秒以内にVPN接続が完了するケースが多く、ストレスがない
- バッテリー消費が少ない:コードが軽量なため、スマートフォンでの使用時にバッテリーへの負荷が小さい
- ネットワーク切り替えに強い:Wi-Fiからモバイルデータへの切り替え時も接続が維持されやすい
- セキュリティが高い:AES-256暗号化、ポスト量子暗号対応、オープンソースで監査済み
- TCP対応:制限の厳しいネットワーク環境でも接続しやすい
デメリット
- ExpressVPN専用:他のVPNサービスでは利用できない
- 利用料金が高め:ExpressVPN自体が他社と比べて月額料金がやや高い傾向にある
- 歴史が浅い:OpenVPNのように20年以上の実績があるわけではなく、長期的な安全性の検証はこれから

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Lightwayの設定方法と使い方
Lightwayの設定はとても簡単です。ExpressVPNのアプリ内でプロトコルを選択するだけで利用を開始できます。
設定手順(Windows・Mac共通)
- ExpressVPNアプリを開き、左上のメニューから「設定」を選択する
- 「プロトコル」タブを開く
- 「Lightway – UDP」または「Lightway – TCP」を選択する
- 設定画面を閉じて、通常通りサーバーに接続する
設定手順(iPhone・Android共通)
- ExpressVPNアプリを開き、画面下部の「オプション」をタップする
- 「設定」から「VPNプロトコル」を選択する
- 「Lightway – UDP」または「Lightway – TCP」を選択する
- ホーム画面に戻り、接続ボタンをタップする
通常は「自動」を選択しておくと環境に応じてLightwayが自動的に選ばれるため、初心者の方は自動設定のままで問題ありません。Lightway Turboを有効にしたい場合は、プロトコル設定画面でLightwayを選んだうえで、Turboのトグルをオンにしてください。
Lightwayはどんな人に向いている?
Lightwayは以下のような使い方をする方に特に適しています。
- 動画ストリーミングを楽しみたい方:高速な接続でバッファリングが発生しにくい
- スマートフォンでVPNを常時使いたい方:バッテリー消費を抑えつつ通信を暗号化できる
- 外出先でWi-Fiとモバイルデータを頻繁に切り替える方:ネットワーク変更時も接続が切れにくい
- 規制の厳しい国や企業ネットワークで使いたい方:TCP対応で制限環境でも接続しやすい
- 将来のセキュリティリスクにも備えたい方:ポスト量子暗号をデフォルトで搭載
LightwayはExpressVPN専用のプロトコルです。NordVPNやSurfsharkなど他のVPNサービスでは利用できません。Lightway以外の高速プロトコルを使いたい場合は、WireGuardに対応したサービスを検討してください。
よくある質問(Q&A)
Q. LightwayとWireGuardはどちらが速いですか?
通信速度自体は環境によって差がありますが、接続確立のスピードはLightwayがやや優れているという報告が多いです。ダウンロード速度については、サーバーとの距離やネットワーク状況によって変動するため、大きな差は出にくい傾向があります。
Q. Lightwayは安全ですか?
AES-256暗号化とポスト量子暗号を採用しており、オープンソースで公開されているためセキュリティの透明性も高いです。Cure53による独立監査も通過しています。現時点では安全性の高いプロトコルといえます。
Q. Lightwayに切り替えるとバッテリーの持ちは良くなりますか?
OpenVPNやIKEv2と比較すると、Lightwayのほうがバッテリー消費が少ないとされています。コード量が少なくCPU処理が軽いため、特にスマートフォンでの長時間利用で違いを感じやすいです。
Q. Lightway Turboとは何ですか?
マルチレーントンネリング技術を使って複数の通信路でデータを同時に送受信する機能です。アプリ内のトグルで簡単にON/OFFを切り替えられます。近距離サーバーへの接続時に特に効果を発揮します。
まとめ
ExpressVPNのLightwayプロトコルは、約2,000行のコンパクトなコードで高速接続・省バッテリー・高セキュリティを実現した次世代型VPNプロトコルです。TCP/UDP両対応やポスト量子暗号のデフォルト搭載など、実用性と将来性の両面で優れた特徴を持っています。
ExpressVPN専用という制約はあるものの、VPNの速度やセキュリティにこだわりたい方にとっては、Lightwayは非常に魅力的な選択肢です。ExpressVPNの導入を検討している方は、プロトコル選択画面でLightwayを試してみることをおすすめします。

参考リンク:
- ExpressVPN公式 Lightwayプロトコル紹介ページ
- TechRadar – ExpressVPN Lightway解説記事
- ExpressVPN公式ブログ – Lightway Turbo紹介
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