VPNを導入したいけれど、速度低下が気になる――そんな方は少なくないはずです。各社の公式サイトには「超高速」と書かれていますが、実際にどれだけ速度が維持されるかは使ってみなければわかりません。
この記事では、主要VPN5社を同一条件で実測し、速度維持率で比較した結果をお伝えします。速度に影響する要因や、VPNの速度を最大化するコツも合わせて解説しています。
「VPNを入れても快適にネットを使いたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

速度テストの条件
公平に比較するため、以下の条件を統一して計測を実施しました。
- 回線:光回線(下り実測500Mbps程度)
- 接続先:日本のサーバー
- プロトコル:各社の推奨プロトコル(WireGuard系が中心)
- 時間帯:平日20時台(混雑時間帯)
- 計測ツール:Speedtest by Ookla
- 各VPN3回計測の平均値を使用
VPNなしの速度が約500Mbpsのため、これをベースにどれだけ速度が維持されるか(速度維持率)で比較しています。
VPN速度比較TOP5
ExpressVPN
下り平均:約450Mbps(速度維持率90%)。独自プロトコル「Lightway」の性能が際立っており、VPN接続中であることを忘れるほど快適です。
海外サーバーへの接続でも速度の落ち幅が小さいのが特徴で、アメリカサーバーでも300Mbps以上を記録しました。動画視聴やオンラインゲームでストレスを感じることはまずないでしょう。
NordVPN
下り平均:約430Mbps(速度維持率86%)。NordLynxプロトコルの効果で、ExpressVPNに迫る数値を出しています。日常利用では速度差をほぼ体感できないレベルです。
複数サーバーで計測しましたが、サーバー間の速度のバラつきが少ない点が好印象でした。どのサーバーに接続しても安定して400Mbps以上を維持していました。
Surfshark
下り平均:約400Mbps(速度維持率80%)。WireGuardプロトコル対応で、この価格帯では驚異的なパフォーマンスです。月額300円台でこの速度はコスパ面で非常に優秀と言えます。
Private Internet Access
下り平均:約380Mbps(速度維持率76%)。WireGuard対応で安定した数値を記録しています。価格の安さを考慮すれば十分な性能です。
CyberGhost
下り平均:約350Mbps(速度維持率70%)。日本サーバーでは上位に劣るものの、ストリーミング専用サーバーの安定性は高く、動画視聴メインであれば全く問題ありません。

速度に影響する5つの要因
要因1:VPNプロトコル
プロトコルによって速度は大きく変わります。WireGuard系(NordLynx、Lightwayを含む)が最速で、OpenVPNは安全性は高いものの速度面では劣ります。同じVPNでもプロトコル設定を変えると速度が変わるため、一度確認してみる価値があります。
要因2:サーバーとの距離
物理的に近いサーバーほど速いのは当然の原理です。日本国内から利用するなら日本サーバーが最速で、アメリカやヨーロッパのサーバーは距離のぶん速度が落ちます。特別な理由がなければ、最寄りのサーバーに接続するのが基本です。
要因3:サーバーの混雑具合
同じサーバーに大量のユーザーが集中すると速度は低下します。大手VPNはサーバー数が多いため混雑しにくいですが、夜間やピーク時間帯は多少影響が出ることもあります。
要因4:元の回線速度
元の回線が遅い場合、VPNを使ってもそれ以上速くなることはありません。光回線100Mbpsの環境では、どんなに優秀なVPNでも100Mbps以上は出ないということです。高速VPNの恩恵を受けるには、ベースの回線品質もそれなりに必要です。
要因5:デバイスの性能
VPNの暗号化・復号処理にはCPUリソースを消費します。古いスマートフォンや低スペックのPCだと、処理が追いつかず速度が落ちることがあります。
速度が遅いと感じたら、まずプロトコル設定を確認してください。WireGuard系に変更するだけで劇的に改善するケースがあります。
速度を最大化する3つのコツ
WireGuard系プロトコルを使う
設定画面からプロトコルを確認し、WireGuard、NordLynx、Lightwayなどに設定しましょう。自動選択でも多くの場合これらが選ばれますが、手動で指定するとより確実です。
最寄りのサーバーに接続する
「クイック接続」機能を使えば自動で最速サーバーを選んでくれます。手動で近い国のサーバーを選ぶ方法も有効です。
有線LAN接続にする
PCで利用する場合は有線LAN接続にすると、Wi-Fiの速度ロスがなくなりVPN本来の速度を発揮できます。速度にこだわるなら試してみてください。

VPN速度に関するQ&A
Q. VPNを使うとオンラインゲームに支障が出る?
大手VPNであれば、pingの増加は5~15ms程度に収まることがほとんどです。FPSのような反応速度が求められるゲームでも、日本サーバーに接続すれば体感できるラグはまず発生しません。ただし海外サーバー経由だとpingが100ms以上になることもあるため、ゲーム用途では接続先の選択が重要です。
Q. 時間帯によって速度は変わる?
夜間(20時~23時頃)はユーザーが集中するため、若干速度が落ちる傾向があります。ただし大手VPNはサーバー数が多いため、影響は限定的です。深夜や早朝は特に速度が出やすい時間帯です。
Q. 速度テストの結果と実際の体感は一致する?
Speedtestの数値はあくまで瞬間的な最大値に近いため、実際の利用時はやや低い数値になることがあります。ただし、速度テストで上位のVPNは実際の利用でも快適に使える傾向がはっきりしています。
Q. スマートフォンとPCで速度差はある?
あります。PCの方がCPU性能が高いため、暗号化・復号処理が速く、結果として通信速度も高くなる傾向です。ただし最近のスマートフォンは処理性能が向上しており、日常利用で困るほどの差は出にくくなっています。
VPNの速度は利用環境によって大きく変動します。この記事の数値はあくまで一つの参考値であり、ご自身の環境では異なる結果になる可能性があります。30日間返金保証を活用して、実際にご自身の環境で試してみることをおすすめします。
まとめ:速度で選ぶならExpressVPNかNordVPN
実測ベースで速度維持率が最も高いのはExpressVPNで、僅差でNordVPNが続きます。この2つであれば、VPN接続による速度ストレスはほぼゼロです。
ただしコスパを重視するならSurfsharkも十分な速度を備えています。動画視聴やWebブラウジングであれば350Mbpsで困ることはまずありませんので、予算と用途に合わせて選んでみてください。

