VPNを導入しようと思って調べてみると、サービスの数が多すぎてどれを選べばいいのか分からなくなった経験はありませんか。NordVPN、ExpressVPN、Surfsharkなど有名どころだけでも数多くあり、それぞれ料金体系や機能が異なるため、比較するだけでも一苦労です。
さらに厄介なのが、VPNは用途によって重視すべきポイントが変わるという点です。動画視聴が目的なのか、セキュリティ対策が主なのか、海外出張で使いたいのかによって、最適なサービスはまったく違ってきます。
この記事では、VPN選びで確認すべき7つのチェックポイントを整理し、用途別にどのサービスが適しているかを具体的に解説します。VPN選びで後悔したくない方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

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チェックポイント1:通信速度とプロトコル
VPNは速度が命
VPNを経由するとどうしても通信速度が低下します。暗号化処理やサーバーの中継が入るためです。ただし、その低下率はサービスによって大きく異なります。
現在の主要VPNでは、NordVPNの独自プロトコル「NordLynx」が950Mbps以上のダウンロード速度を記録しており、ベース速度の約82%を維持するという結果が出ています。ExpressVPNのLightwayプロトコルは約898Mbpsで、ベース速度の約74%を維持しています。Surfsharkも1,600Mbps以上の速度を出せるとされています。
動画視聴やオンラインゲームなど、速度が重要な用途ではプロトコルの性能が体験に直結します。WireGuardベースのプロトコルを採用しているサービスを選ぶのが、現時点での最適解です。
プロトコルの種類を確認する
VPNプロトコルにはいくつかの種類があり、それぞれ速度とセキュリティのバランスが異なります。
- WireGuard / NordLynx / Lightway:最新世代。高速かつセキュア
- OpenVPN:実績豊富で信頼性が高いが、やや速度が劣る
- IKEv2/IPSec:モバイル環境に強い。接続切り替えが素早い
- PPTP:古い規格。セキュリティに問題があり非推奨
チェックポイント2:サーバー数と設置国
サーバー数が多いメリット
サーバー数が多いVPNサービスほど、1台あたりの負荷が分散されるため混雑しにくく、安定した速度が期待できます。また、設置国が多ければ、さまざまな国のIPアドレスを取得できるため、地域制限コンテンツへのアクセスにも対応しやすくなります。
NordVPNは111カ国以上に7,400台以上、ExpressVPNは105カ国に3,000台以上、Surfsharkは100カ国以上に4,500台以上のサーバーを展開しています。日本国内のサーバー数も確認しておくのが重要です。日本サーバーが少ないと、国内利用時に速度が低下しやすくなります。
設置国の偏りに注意
サーバー設置国の内訳も確認しておきましょう。アジア圏のサーバーが極端に少ないサービスだと、日本からの利用時にレイテンシ(遅延)が大きくなる可能性があります。日本・韓国・シンガポール・台湾あたりにサーバーがあるかどうかをチェックしてください。

チェックポイント3:セキュリティとプライバシー
暗号化方式
AES-256ビット暗号化を採用しているかどうかは必ず確認してください。AES-256は軍事レベルの暗号化規格で、現時点で解読は事実上不可能とされています。主要なVPNサービスはほぼすべてAES-256を採用していますが、無料VPNの中にはAES-128やそれ以下の暗号化しか使っていないものもあります。
ノーログポリシー
VPNサービスが利用者の通信ログを記録していないことを保証する方針が「ノーログポリシー」です。NordVPNはDeloitteによる第三者監査を受けており、ExpressVPNもPwCやKPMGによる監査でノーログポリシーの遵守が確認されています。
第三者機関による監査を受けているかどうかは、ノーログポリシーの信頼性を判断する重要な基準になります。
キルスイッチ機能
VPN接続が予期せず切断された場合にインターネット接続そのものを遮断する機能がキルスイッチです。VPN切断時にIPアドレスが漏洩するのを防ぎます。主要サービスにはほぼ搭載されていますが、無料VPNには搭載されていないことが多い機能です。
チェックポイント4:料金体系と返金保証
長期プランと短期プランの差
VPNサービスの料金は契約期間によって大きく変わります。月額契約だと1,500円〜2,000円程度になるサービスでも、2年契約にすれば月額300円〜600円程度まで下がるのが一般的です。
- NordVPN:ベーシック月額約470円、コンプリート月額約610円
- ExpressVPN:Basic月額約520円($3.49)
- Surfshark:月額約300円($1.99)
いずれのサービスも30日間の返金保証を設けています。実際に使ってみて速度や使い勝手に不満があれば、30日以内であれば全額返金されるため、リスクなく試すことが可能です。
同時接続台数
1つのアカウントで何台のデバイスに同時接続できるかも確認しておきましょう。NordVPNは10台まで、ExpressVPNは10台まで(Basicプラン)、Surfsharkは無制限です。家族でシェアしたい場合や、スマホ・PC・タブレットなど複数デバイスで使いたい場合は、同時接続台数が多いサービスが便利です。

チェックポイント5:対応デバイスとアプリの使いやすさ
主要プラットフォームへの対応
Windows、Mac、iOS、Android、Linuxへの対応は大手VPNならほぼ標準です。それに加えて、ルーターへのインストール対応、ブラウザ拡張機能の有無も確認しておくと良いでしょう。ルーターにVPNをインストールすれば、スマートTVやゲーム機など、VPNアプリをインストールできないデバイスでもVPN経由でインターネットに接続できます。
日本語対応
海外発のVPNサービスは英語のみの場合もあります。NordVPN、ExpressVPN、Surfsharkはいずれもアプリの日本語対応が進んでいますが、サポート対応は英語のみということもあるため、事前に確認しておくと安心です。
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チェックポイント6:ストリーミング対応
動画配信サービスとの相性
Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+など、動画配信サービスのジオブロック(地域制限)を解除できるかどうかは、多くのユーザーにとって重要なポイントです。
ExpressVPNは100以上のストリーミングサービスに対応しており、NordVPNは30以上のNetflixライブラリにアクセスできるとされています。ストリーミング対応を公式に明言しているサービスを選ぶのが確実です。なお、動画配信サービス側もVPN経由のアクセスをブロックする対策を強化しているため、対応状況は変動する可能性があります。
TVerなど日本のサービスへの対応
海外在住の方が日本のTVerやABEMAなどを視聴する場合は、日本サーバーの品質が重要になります。日本サーバーの数が多く、安定して接続できるサービスを選んでください。この用途では、NordVPNとExpressVPNの評価が高い傾向にあります。
チェックポイント7:カスタマーサポート
24時間チャットサポート
VPN接続のトラブルは突然発生します。24時間対応のライブチャットサポートがあるサービスなら、深夜や海外滞在中でもすぐにサポートを受けられます。NordVPN、ExpressVPN、Surfsharkはいずれも24時間365日のライブチャットサポートを提供しています。
ナレッジベースの充実度
トラブル時に自分で解決したい場合は、ヘルプセンターやFAQの充実度も重要です。設定ガイドやトラブルシューティングの記事が豊富に用意されているサービスほど、自力での解決がスムーズになります。

用途別に見るVPNの選び方
動画視聴がメインの場合
ストリーミング対応が充実しており、速度が安定しているサービスを選びましょう。ExpressVPNは対応サービス数が多く、NordVPNは速度面で優れています。日本の動画配信を海外から視聴する場合は、日本サーバーの充実度を重視してください。
セキュリティ重視の場合
ノーログポリシーの第三者監査、キルスイッチ、DNS漏洩防止、ダブルVPN(マルチホップ)などの機能が充実しているサービスを選びましょう。NordVPNのThreat Protection Proはマルウェアブロック機能も含まれており、セキュリティ用途では評価が高いです。
コスパ重視の場合
月額料金の安さと同時接続台数のバランスでは、Surfsharkが優位です。月額約300円(2年プラン)で無制限の同時接続が可能なため、家族全員で使いたい場合のコストパフォーマンスが非常に高くなります。
中国など規制の厳しい国で使う場合
中国のグレートファイアウォールを回避する必要がある場合は、難読化(Obfuscation)技術を備えたサービスが必要です。ExpressVPNは中国での接続実績が多く報告されており、NordVPNも難読化サーバーを提供しています。ただし、中国でのVPN利用は法的リスクを伴う場合があるため、渡航前に最新の状況を確認してください。
VPN選びでよくある質問(Q&A)
Q. VPNを使うと通信速度はどのくらい低下する?
サービスやプロトコルによって異なりますが、大手VPNであれば速度低下は15%〜30%程度に収まることが多いです。WireGuardベースのプロトコルを使えば、さらに低下率を抑えられます。体感では動画視聴やWebブラウジングに支障が出ることはほぼありません。
Q. 無料VPNでも十分?
無料VPNはデータ量や速度に制限があるだけでなく、個人データの収集・販売が行われているケースが報告されています。セキュリティやプライバシー保護が目的なら、有料VPNを利用するのが賢明です。有料VPNも30日間の返金保証があるため、実質的にリスクなく試せます。
Q. VPNを常時接続しておくべき?
セキュリティを重視するなら常時接続が理想的です。特にフリーWi-Fiを利用する場面では必ずVPNを有効にしてください。速度低下が気になる場合は、スプリットトンネリング機能を使って、VPNを経由するアプリと経由しないアプリを分けることもできます。
Q. VPNは違法?
日本においてVPNの利用は合法です。ただし、VPNを使って違法行為(著作権侵害など)を行うことは当然ながら違法です。中国、ロシア、イラクなど一部の国ではVPNの利用自体が制限されている場合があるため、海外で利用する際は渡航先の法律を確認してください。
Q. どのVPNサービスが日本語に対応している?
NordVPN、ExpressVPN、Surfsharkはアプリの日本語対応が進んでいます。MillenVPNは日本発のサービスのため、サポートも含めて完全に日本語対応しています。日本語での問い合わせを重視する方は、国産VPNも検討に値します。
まとめ
VPN選びで失敗しないためには、自分の利用目的を明確にした上で、通信速度、サーバー数、セキュリティ機能、料金、対応デバイス、ストリーミング対応、サポート体制の7つのポイントを総合的に比較することが重要です。
どのサービスも30日間の返金保証を設けているため、気になるサービスがあればまず試してみるのが最も確実な方法です。実際の速度や使い勝手は環境によって異なるため、自分の利用環境で試してから判断してください。

VPN選びに関する詳しい情報は、NordVPN公式サイト、ExpressVPN公式サイト、Surfshark公式サイトでも確認できます。
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