ExpressVPNは世界的に人気の高いVPNサービスですが、「契約したけど設定方法がよくわからない」「どの機能をオンにすればいいの?」といった声は少なくありません。
実際のところ、ExpressVPNのアプリは非常にシンプルな設計で、基本的な使い方なら初めてVPNを使う方でも5分あれば接続できます。ただし、セキュリティを最大限に高めるためのオプション設定や、用途に応じたサーバー選びのコツを知っておくと、使いこなし度が格段に上がります。
この記事では、ExpressVPNのアカウント作成からインストール、基本設定、さらに上級者向けの設定まで、画面の操作手順に沿ってステップバイステップで解説します。
ExpressVPNの特徴をおさらい
通信速度が業界トップクラス
ExpressVPNは105カ国に3,000台以上のサーバーを展開しており、独自開発のLightwayプロトコルによって高速かつ安定した接続を実現しています。速度テストでは常にトップクラスの評価を獲得しており、動画視聴やオンラインゲームにも支障が出にくいのが大きな強みです。
対応デバイスが幅広い
Windows、Mac、iOS、Android、Linux、ルーター、Fire TV Stick、PlayStation、Xboxなど、主要なプラットフォームをほぼすべてカバーしています。1アカウントで最大8台まで同時接続可能なので、スマホとPCを同時に保護できます。
ノーログポリシーを第三者が監査済み
ExpressVPNは英領ヴァージン諸島に本社を構えており、データ保持法の影響を受けません。さらにPricewaterhouseCoopers(PwC)やCure53など複数の第三者機関によるセキュリティ監査を受け、ノーログポリシーが実際に守られていることが確認されています。

ExpressVPNの契約・アカウント作成手順
ステップ1:プランを選ぶ
ExpressVPNの公式サイトにアクセスし、料金プランを選択します。用意されているのは1カ月プラン、6カ月プラン、12カ月プランの3種類です。12カ月プランが月額換算で最も安くなるため、長期利用を前提にするならこちらが経済的です。
いずれのプランにも30日間の返金保証がついているため、まずは試してみて合わなければ返金を申請できます。
ステップ2:メールアドレスと支払い方法を入力
メールアドレスを入力し、支払い方法を選択します。クレジットカード、PayPal、ビットコイン、その他の暗号通貨にも対応しています。プライバシーを重視する方はビットコイン決済を選ぶとよいでしょう。
ステップ3:アクティベーションコードを保存
契約完了後、画面にアクティベーションコードが表示されます。このコードはアプリの初回起動時に必要になるので、スクリーンショットを撮るかメモしておいてください。登録したメールアドレスにも同じコードが送られます。
デバイス別インストール手順
Windows PCへのインストール
公式サイトのダウンロードページからWindows用インストーラーをダウンロードし、実行します。インストールウィザードの指示に従って「次へ」を数回クリックすれば、1〜2分でインストールが完了します。
アプリを起動するとアクティベーションコードの入力を求められるので、先ほど保存したコードを入力してサインインします。初回起動時に「Windows起動時にExpressVPNを自動起動するか」と聞かれるので、常にVPNを使いたい場合は「はい」を選択しておくと便利です。
iPhoneへのインストール
App StoreでExpressVPNを検索してインストールします。アプリを開いたらメールアドレスとパスワード(またはアクティベーションコード)でサインインしてください。初回接続時にVPN構成の追加を許可するかどうかの確認ダイアログが表示されるので、「許可」をタップします。
Face IDやTouch IDでのログインを有効にしておくと、アプリを開くたびにパスワードを入力する手間が省けます。
Androidへのインストール
Google PlayストアからExpressVPNをインストールし、サインインします。iPhoneと同様にVPN接続の許可を求められるので「OK」をタップしてください。Android版では通知バーに接続状況が常時表示されるため、VPNがオンになっているかどうかをいつでも確認できます。

基本的な使い方:接続から切断まで
ワンクリックで接続する
アプリ中央の大きな電源ボタンをクリック(タップ)するだけで、最適なサーバーに自動接続されます。ボタンの周囲が緑色に変わったら接続完了です。画面には接続先の国名とサーバー名が表示されるので、意図した場所に接続されているか確認できます。
サーバーを手動で選ぶ
電源ボタンの下にある「…」アイコンをクリックすると、サーバー一覧が表示されます。「おすすめ」タブには最も高速なサーバーが表示され、「すべてのロケーション」タブからは国やサーバーを個別に選択できます。
日本国内で使うなら「日本」のサーバーを選ぶのが最も速度が安定します。海外サービスにアクセスしたい場合は、そのサービスが利用可能な国のサーバーを選んでください。
切断する
接続中に電源ボタンをもう一度クリックすると、VPNが切断されます。切断すると通常のインターネット接続に戻るため、セキュリティ保護は解除された状態になります。
「スマートロケーション」機能を使うと、速度・距離・レイテンシを総合的に判断して最適なサーバーが自動選択されます。サーバー選びに迷ったら、この機能に任せるのが最も手軽です。
セキュリティを高める設定
キルスイッチを有効にする
キルスイッチは、VPN接続が突然切れた際にインターネット通信を自動的にブロックする安全装置です。VPNが意図せず切断された瞬間に暗号化されていない通信が外部に漏れるのを防ぎます。
設定画面の「一般」タブにある「ネットワークロック」がExpressVPNのキルスイッチ機能です。デフォルトで有効になっていますが、念のため確認しておいてください。
プロトコルの選択
ExpressVPNには複数のVPNプロトコルが用意されています。設定画面の「プロトコル」から選択でき、選択肢はLightway(UDP)、Lightway(TCP)、OpenVPN(UDP)、OpenVPN(TCP)、IKEv2です。
通常は「自動」を選んでおけば、状況に応じて最適なプロトコルが自動選択されます。速度を重視するならLightway(UDP)、安定性を重視するならLightway(TCP)を手動で選ぶのもよいでしょう。
スプリットトンネリングの設定
スプリットトンネリングは、特定のアプリやWebサイトだけをVPN経由にし、それ以外は通常接続にする機能です。設定画面の「一般」タブから設定できます。
たとえばネットバンキングのアプリだけVPN経由にして、動画視聴アプリは通常接続にするといった使い分けが可能です。VPNを通す必要がないアプリを除外することで、全体の通信速度を改善できます。
自動接続の設定
信頼できないWi-Fiに接続したときにVPNを自動でオンにする機能も用意されています。設定画面から「信頼できるネットワーク」を登録すると、それ以外のネットワークに接続した際に自動でVPNが有効になります。自宅Wi-Fiだけを信頼ネットワークに登録しておけば、外出先では自動的にVPNが起動するので設定忘れを防げます。

用途別のおすすめ設定
動画視聴向けの設定
NetflixやHuluなどの動画サービスを快適に視聴するには、視聴したいコンテンツが配信されている国のサーバーを選択します。プロトコルはLightway(UDP)に設定すると、速度が出やすくなります。バッファリングが発生する場合はサーバーを変更してみてください。同じ国でも複数のサーバーがあるため、混雑していないサーバーに切り替えると改善するケースが多くあります。
リモートワーク向けの設定
業務データを守るために、キルスイッチは必ず有効にしておきます。接続先は物理的に最も近い国のサーバーを選ぶことで、Web会議の遅延を最小限に抑えられます。スプリットトンネリングで業務アプリだけをVPN経由にする設定も有効です。
海外旅行時の設定
海外から日本のサービスにアクセスしたい場合は、日本のサーバーを選択します。自動接続機能をオンにしておけば、ホテルのWi-Fiに接続した瞬間にVPNが起動するので、設定を忘れる心配がありません。
中国やUAEなど一部の国ではVPN接続がブロックされる場合があります。ExpressVPNは難読化技術でVPN通信を通常のHTTPS通信に見せかける機能を搭載していますが、渡航前に公式サイトで最新の対応状況を確認しておくのが安心です。
ExpressVPNの使い方でよくある質問Q&A
Q. ExpressVPNが接続できないときは?
まずサーバーを変更してみてください。それでもダメな場合はプロトコルを「自動」に設定し、アプリを再起動します。ファイアウォールやウイルス対策ソフトがVPN接続をブロックしている可能性もあるので、一時的に無効にして確認するのも一つの方法です。
Q. ExpressVPNの解約・返金方法は?
公式サイトのライブチャットで「返金したい」と伝えるだけで手続きが進みます。30日以内であれば理由を問わず返金されます。チャットは24時間対応で、日本語にも対応しています。
Q. ExpressVPNはルーターにも設定できますか?
対応ルーターであれば設定可能です。ルーターにVPNを設定すると、そのルーターに接続するすべてのデバイスが自動的にVPNで保護されます。ExpressVPN専用のルーターファームウェア「Aircove」も販売されており、より簡単にルーターVPNを導入できます。
Q. 速度が遅いと感じたら?
接続先サーバーを変更する、プロトコルをLightway(UDP)に変更する、スプリットトンネリングで不要なアプリをVPN経由から除外する、の3つが基本的な対処法です。それでも改善しない場合は、回線自体の速度をVPNなしで測定し、元の回線速度に問題がないか確認してみてください。

まとめ
ExpressVPNは高機能でありながら、操作はシンプルにまとまっています。基本的にはアプリをインストールして電源ボタンを押すだけで使い始められるので、VPN初心者の方でも迷うことはほとんどないはずです。
キルスイッチとスプリットトンネリングの設定を済ませておけば、セキュリティと利便性のバランスが取れた運用ができます。30日間の返金保証を活用して、まずは実際の使い心地を体験してみるのが確実です。
ExpressVPNの詳細な仕様はExpressVPN公式の機能一覧ページで確認できます。VPNの基礎知識については総務省サイバーセキュリティ情報も参考になります。

