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WindowsでVPNを設定する方法|標準機能の手順とアプリの使い分けを解説

VPN比較

Windows 11には、追加ソフトなしでVPN接続を設定できる標準機能が搭載されています。「設定」アプリから数項目を入力するだけで、IKEv2やL2TP/IPsecなどのプロトコルでVPNサーバーに接続できます。

ただし、標準機能はあくまで接続するための最低限の仕組みです。キルスイッチや自動再接続といった高度なセキュリティ機能は備わっていないため、用途によってはVPNアプリの併用が必要になります。

この記事では、Windows 11の標準機能を使ったVPN設定の手順を、入力項目ひとつずつ丁寧に解説します。アプリでの設定方法やトラブル時の対処法もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ナビ助
ナビ助
Windowsの標準VPN機能はテレワーク用に使ってる人が多いけど、設定項目が分かりにくいっていう声をよく聞くんだよね。画面を見ながら一つずつ進めていくから安心してね。

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Windows標準のVPN機能でできること

対応しているプロトコル

Windows 11の標準VPN機能は、以下のプロトコルに対応しています。

Windows 11で使えるVPNプロトコル
  • IKEv2:高速で安定性が高い。モバイル環境でのネットワーク切り替えにも対応
  • L2TP/IPsec(事前共有キー):幅広いVPNサーバーとの互換性がある
  • L2TP/IPsec(証明書):証明書ベースの認証。企業環境で利用されることが多い
  • SSTP:Microsoft独自のプロトコル。HTTPSポート(443)を使用するためファイアウォールを通過しやすい
  • PPTP:古いプロトコルで暗号化が弱く、セキュリティ面で推奨されない
  • 自動:サーバーが対応するプロトコルを自動選択する

セキュリティと速度のバランスから、IKEv2またはL2TP/IPsecを選ぶのが一般的です。PPTPはセキュリティ上の脆弱性が指摘されているため、特別な理由がない限り使用を避けてください。

標準機能の制限事項

Windows標準のVPN機能にはいくつかの制限があります。WireGuardやOpenVPNには対応しておらず、これらのプロトコルを使いたい場合は別途アプリが必要です。また、キルスイッチ機能(VPN切断時に通信を自動停止する機能)やスプリットトンネリング(特定のアプリだけVPN経由にする機能)も標準機能には含まれていません。

Windows 11でVPNを設定する手順

設定画面を開く

スタートボタンを右クリックして「設定」を選択するか、キーボードの「Windows + I」キーを押して設定アプリを起動します。左のメニューから「ネットワークとインターネット」を選び、「VPN」をクリックしてください。

VPN設定画面が表示されたら、「VPNを追加」ボタンをクリックします。

接続情報を入力する

「VPN接続を追加する」画面が表示されたら、以下の項目を順番に入力していきます。

VPN追加時の入力項目
  • VPNプロバイダー:「Windows(ビルトイン)」を選択
  • 接続名:任意の名前を入力(例:「会社VPN」「自宅サーバー」)
  • サーバー名またはアドレス:VPNサーバーのIPアドレスまたはドメイン名
  • VPNの種類:IKEv2、L2TP/IPsec、SSTPなどから選択(不明な場合は「自動」)
  • サインイン情報の種類:「ユーザー名とパスワード」が一般的
  • ユーザー名・パスワード:VPNサーバー側で設定された認証情報

L2TP/IPsecを選択した場合は「事前共有キー」の入力欄が追加で表示されます。この値はVPNサーバーの管理者から提供されるものです。

接続する

すべての情報を入力したら「保存」をクリックします。VPN設定画面に戻ると、追加した接続名が表示されているはずです。接続名をクリックして「接続」ボタンを押せば、VPN接続が開始されます。

接続に成功すると、接続名の下に「接続済み」と表示されます。タスクバーのネットワークアイコンにもVPN接続中を示すマークが付きます。

ナビ助
ナビ助
設定自体は5分もあれば終わるよ。VPNの種類で迷ったら、とりあえず「自動」にしておけばWindowsが勝手に合うプロトコルを選んでくれるから大丈夫。

詳細設定のカスタマイズ

プロキシ設定

VPN接続時にプロキシサーバーを経由させたい場合は、VPN設定画面の「プロキシ」セクションで設定できます。企業環境では社内プロキシの利用が必要なケースがあるため、IT管理者に確認してください。個人利用であれば「なし」のままで問題ありません。

従量制課金接続での動作

モバイルホットスポットなど従量制課金のネットワークを使用している場合、VPN設定画面で「従量制課金接続でもVPNを許可する」オプションを有効にする必要があります。このオプションがオフだと、従量制ネットワーク接続時にVPNが自動接続されません。

ネットワークアダプターの詳細設定

より細かい設定が必要な場合は、「コントロールパネル」→「ネットワークと共有センター」→「アダプターの設定の変更」から、VPN接続のプロパティを開きます。ここではセキュリティタブで暗号化の強度やプロトコルの詳細を変更したり、ネットワークタブでIPv4/IPv6の設定をカスタマイズしたりできます。

VPNアプリを使った設定方法

アプリを使うメリット

NordVPNやExpressVPNなどのVPNサービスが提供するWindows用アプリには、標準機能にはない多くの利点があります。

VPNアプリの利点
  • WireGuardベースの高速プロトコルが使える
  • キルスイッチでVPN切断時のデータ漏洩を防止できる
  • スプリットトンネリングで特定のアプリだけVPN経由にできる
  • ワンクリック接続でサーバー情報の手入力が不要
  • 世界各国のサーバーをマップやリストから簡単に選べる

アプリのインストールと初期設定

VPNアプリは各サービスの公式サイトからダウンロードするか、Microsoft Storeからインストールします。セキュリティの観点から、必ず公式サイトまたは公式ストアからダウンロードしてください。第三者サイトのアプリには改ざんのリスクがあります。

初回起動時に「TAP/TUNドライバー」のインストールを求められることがあります。これはVPNの仮想ネットワークアダプターに必要なもので、許可して進めてください。

標準機能とアプリの使い分け

会社の指定するVPNサーバーに接続する場合は、IT部門の指示に従って標準機能を使うのが一般的です。VPNアプリをインストールすると社内のセキュリティポリシーに抵触する場合もあるため、事前に確認してください。

個人利用でプライバシー保護や海外コンテンツへのアクセスが目的なら、VPNアプリの方がかなり便利です。

ナビ助
ナビ助
会社PCに勝手にVPNアプリを入れるのはトラブルの元だから、そこは気をつけてね。個人のPCなら自由に使えるから、アプリの方がおすすめだよ。

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よくあるトラブルと対処法

「接続できませんでした」と表示される

最もよくあるトラブルです。原因は多岐にわたりますが、まずは以下を確認してください。

接続エラー時の確認ポイント
  • サーバーアドレスに入力ミスがないか(全角スペースや余計な文字が入っていないか)
  • VPNの種類(プロトコル)が正しく選択されているか
  • 事前共有キーやパスワードに間違いがないか
  • Windows Defender ファイアウォールでVPN通信がブロックされていないか
  • ルーターがVPNパススルーに対応しているか

特に「VPNの種類」の選択ミスは見落としやすいポイントです。「自動」で接続できない場合は、サーバー管理者に正しいプロトコルを確認して明示的に選択してください。

接続後にインターネットが使えない

VPN接続には成功するものの、Webサイトにアクセスできない場合はDNS設定が原因の可能性があります。VPN接続のプロパティ→「ネットワーク」タブ→「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」→「プロパティ」で、DNSサーバーを手動で「8.8.8.8」「8.8.4.4」に設定すると改善するケースがあります。

「リモートネットワークでデフォルトゲートウェイを使う」のオプションが有効かどうかも確認してください。このオプションの状態によって、すべての通信がVPN経由になるか、VPNネットワーク宛ての通信だけがVPN経由になるかが変わります。

L2TP/IPsecで「セキュリティ層でリモートコンピューターと互換性のあるパラメーターをネゴシエートできませんでした」エラー

このエラーはWindowsのレジストリ設定が原因で発生することがあります。NATを越えたL2TP/IPsec接続(NAT-T)を行う場合、レジストリキー「AssumeUDPEncapsulationContextOnSendRule」の値を「2」に設定する必要がある場合があります。詳しくはMicrosoft公式サポートページを参照してください。

WindowsのVPN設定に関するQ&A

Q. Windows 10でも同じ手順で設定できる?

基本的な手順はWindows 10でも同じです。ただし、設定アプリのUIが異なるため、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「VPN」→「VPN接続を追加する」の順にアクセスしてください。入力項目や対応プロトコルはWindows 11とほぼ共通です。

Q. VPN接続を自動で開始することはできる?

Windows標準機能だけでは「PC起動時にVPN自動接続」という設定はありません。タスクスケジューラを使ってログイン時にrasphone.exeコマンドを実行する方法がありますが、設定がやや複雑です。VPNアプリには「Windows起動時に自動接続」機能が搭載されているものが多いため、この用途ではアプリの利用が簡単です。

Q. 複数のVPN設定を登録できる?

はい、Windows標準機能では複数のVPN接続を登録しておくことが可能です。「VPNを追加」から何度でも新しい接続を追加できます。ただし、同時に接続できるのは1つのVPN接続だけです。

Q. VPN接続中のセキュリティを強化するには?

標準機能で強化できる範囲は限られますが、VPN接続のプロパティで暗号化レベルを「最強の暗号化」に設定することは可能です。より高いセキュリティが必要な場合は、キルスイッチやDNSリーク防止機能を備えたVPNアプリの導入を検討してください。

Q. ゲーム中にVPNを使っても大丈夫?

VPN接続中はわずかにレイテンシ(遅延)が増加しますが、日本サーバーへの接続であれば数ミリ秒程度の増加に収まります。一般的なオンラインゲームでは体感できないレベルです。ただし、VPNの種類を「IKEv2」にしておくと、L2TPよりもレイテンシが低く安定する傾向があります。

まとめ

Windows 11の標準機能を使えば、IKEv2やL2TP/IPsecでのVPN接続を追加ソフトなしで設定できます。テレワークで社内ネットワークに接続するケースでは、この方法で十分に対応可能です。

標準機能で対応できないWireGuardプロトコルやキルスイッチが必要な場合は、VPNアプリの導入が必須です。プライバシー保護や海外コンテンツへのアクセスが目的なら、最初からアプリを使う方がスムーズです。

設定項目の意味を理解しておけば、トラブル発生時にも自分で対処できるようになります。この記事で紹介した手順とチェックリストを参考に、ぜひVPN環境を構築してみてください。

ナビ助
ナビ助
WindowsのVPN設定はMacよりも対応プロトコルが多いのがいいところだよ。SSTPはWindows独自で、ファイアウォールに強いから覚えておくと役立つかもね。

Windows標準のVPN設定について詳しくはMicrosoft公式サポートページで確認できます。VPNの仕組み全般についてはKaspersky公式サイトのVPN解説も参考になります。

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