VPNを使うと通信速度が低下する、というのはよく聞く話です。しかし、どれだけ速度が落ちるかはサービスによって天と地ほどの差があります。優秀なVPNなら速度低下は5%程度に収まりますが、品質の低いVPNだと50%以上落ちるケースもあります。
この記事では、主要VPNサービスの実測データを基に、速度面で最も優秀なサービスを明らかにしていきます。
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VPNで速度が低下する仕組み
暗号化処理によるオーバーヘッド
VPNはすべての通信データを暗号化してから送受信します。この暗号化・復号化の処理に時間がかかるため、通信速度が低下します。ただし、最新のプロトコルでは暗号化処理が大幅に効率化されており、速度低下は最小限に抑えられています。
VPNサーバーまでの物理的距離
接続先のVPNサーバーが物理的に遠い場所にあると、データの往復時間(レイテンシ)が長くなります。日本国内のサーバーに接続する場合と、アメリカのサーバーに接続する場合では速度が大きく異なります。最寄りのサーバーに接続するのが速度確保の基本です。
サーバーの混雑状況
同じサーバーに多くのユーザーが集中すると、帯域が圧迫されて速度が低下します。サーバー台数が多いVPNほど、1台あたりの負荷が分散されて速度を維持しやすくなります。

VPNプロトコル別の速度比較
VPNの通信速度に最も大きな影響を与えるのはプロトコルの種類です。主要なプロトコルの性能差は以下の通りです。
WireGuard系(NordLynx / Lightway)
速度面では群を抜いて高速のプロトコルです。従来のOpenVPNと比べて約3〜4倍のスループットを実現しています。NordVPNのNordLynxは独立テストで800Mbps超を記録し、速度低下率を3%に抑えたデータもあります。
コードベースが約4,000行(OpenVPNの約60万行と比較)と非常にシンプルなため、処理効率が高くセキュリティ監査もしやすいのが特長です。
OpenVPN
長年の実績がある信頼性の高いプロトコルです。セキュリティ面では依然として優秀ですが、速度面ではWireGuardに大きく劣ります。速度低下率は20〜30%程度が一般的です。セキュリティ最優先でレガシー環境との互換性が必要な場合に適しています。
IKEv2/IPsec
モバイルデバイスとの親和性が高く、ネットワーク切り替え時(Wi-Fiからモバイル回線への切り替えなど)の再接続が高速です。速度はOpenVPNと同程度ですが、安定性に優れています。
速度を最優先するなら、WireGuardベースのプロトコル(NordLynx / Lightway)対応のVPNを選ぶのが鉄則です。OpenVPNやIKEv2と比べて、体感でも明らかに違いがわかるレベルの差があります。
主要VPN 5社の速度実測データ
NordVPN|速度維持率93%の安定感
独自プロトコルNordLynxを使った日本国内の実測テストでは、ダウンロード420Mbps、Ping 8ms、速度維持率93%を記録しています。独立テストでは800Mbps超を達成した事例もあります。速度と安定性の両方を高水準で維持しているのがNordVPNの強みです。
ExpressVPN|Lightwayプロトコルで高速通信
独自プロトコルLightwayによる通信速度はNordVPNに匹敵するレベルです。特に海外サーバーへの接続時の安定性に定評があり、海外コンテンツの視聴や国際通信では最適な選択肢の一つです。
Surfshark|コスパと速度を両立
WireGuardプロトコル対応で、速度面でも十分な実力を持っています。一部の実測テストでは国内接続において最速を記録したデータもあります。月額約300円という価格を考えれば、速度のコストパフォーマンスは極めて高いです。

CyberGhost|安定した中速域
WireGuardに対応していますが、サーバー数が11,000台超と多いぶん、品質にバラつきがある印象です。速度重視なら「推奨サーバー」機能を使って最適なサーバーを自動選択するのがおすすめです。
ProtonVPN|速度よりプライバシー重視
WireGuard対応ですが、Secure Core機能(複数国経由のルーティング)を有効にすると速度が大幅に低下します。プライバシーを最優先する設計のため、速度はやや犠牲になる傾向があります。
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最寄りのサーバーに接続する
VPNサーバーが近いほどレイテンシが小さくなり、速度が向上します。特に理由がなければ、日本国内のサーバーに接続しましょう。
WireGuardベースのプロトコルを選ぶ
アプリの設定からプロトコルをNordLynx(NordVPN)やLightway(ExpressVPN)、WireGuard(Surfshark・CyberGhost)に変更するだけで、速度が40〜80%改善する可能性があります。
混雑時間帯を避ける
夜間や休日など利用者が多い時間帯は速度が低下しやすくなります。時間帯をずらすか、別のサーバーに切り替えてみましょう。
有線接続を使う
Wi-Fi経由よりも有線LAN接続のほうが安定した速度が得られます。速度テストを行う際は有線接続で測定するのが正確です。
不要なバックグラウンドアプリを閉じる
帯域を消費しているアプリを閉じることで、VPN接続時の速度が改善されるケースがあります。
速度テストの結果は環境や時間帯によって変動します。一度の測定で判断せず、時間帯やサーバーを変えて複数回テストすることをおすすめします。

VPN速度比較のまとめ
VPNの速度は「プロトコル」と「サーバー選択」で決まります。WireGuardベースのプロトコルに対応したVPNを選び、最寄りのサーバーに接続するのが速度確保の基本です。
実測データに基づく総合評価では、NordVPN(NordLynx)とExpressVPN(Lightway)がトップクラス。コスパを含めるとSurfsharkも有力です。いずれも30日間返金保証付きなので、自分の環境で実際に速度テストを行ってから判断しましょう。
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