オンラインゲームで「ラグがひどい」「Ping値が高くてまともにプレイできない」と感じたことはないでしょうか。実はVPNを活用することで、これらの問題を改善できるケースがあります。
VPNはセキュリティ目的で使われるイメージが強いですが、ゲーマーにとっても大きなメリットがあります。ISPの帯域制限(スロットリング)の回避、DDoS攻撃からの防御、地域制限のあるゲームへのアクセスなど、活用シーンは多岐にわたります。
この記事では、ゲームにVPNを使う具体的なメリットとデメリット、最適な設定方法を詳しく解説します。

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ゲームでVPNを使うメリット
ISPのスロットリング回避によるPing値改善
ISP(インターネットプロバイダ)によっては、ゲームのトラフィックを検知して意図的に帯域を制限する「スロットリング」を行っている場合があります。これはネットワークの混雑を緩和するための措置ですが、ゲーマーにとってはPing値の上昇やラグの原因になります。
VPNを使うと通信が暗号化されるため、ISP側からはどのような通信が行われているか判別できなくなります。ゲームのトラフィックであることを隠すことで、スロットリングを回避し、本来の回線速度でプレイできる可能性があります。
ただし、すべてのISPがスロットリングを行っているわけではないため、VPNを使っても改善しないケースもあります。まずは試してみて、改善効果があるかを確認することが大切です。
DDoS攻撃からの防御
競技性の高いオンラインゲームでは、対戦相手からDDoS攻撃を受けるケースが報告されています。DDoS攻撃とは、標的のIPアドレスに大量のデータを送りつけてインターネット接続を妨害する攻撃手法です。
- 回線が落ちてゲームから強制切断される
- Ping値が異常に高くなりプレイ不可能になる
- ゲーム以外のインターネット接続にも影響が出る
VPN接続中は自分の本当のIPアドレスが隠されるため、攻撃者がIPアドレスを特定できなくなります。攻撃されるのはVPNサーバーのIPアドレスであり、VPNサービス側がDDoS対策を行っているため、個人への影響を防ぐことができます。
地域制限のあるゲームへのアクセス
一部のオンラインゲームは特定の地域でしか配信されていない、または地域によってサービス開始時期が異なるケースがあります。VPNを使って対象地域のサーバーに接続すれば、地域制限を回避してゲームにアクセスできる場合があります。
ただし、ゲームの利用規約によってはVPNの使用が禁止されているケースもあるため、事前に確認することを推奨します。
通信の安定性向上
VPNサーバーを経由することで、ISPのルーティング(通信経路)の問題を回避できる場合があります。ISPの経路が混雑している場合でも、VPNサーバー経由で別の経路を通ることで、Ping値が10ms〜30ms程度改善されるケースが報告されています。
ゲームでVPNを使うデメリット
暗号化によるわずかな遅延の追加
VPNは通信を暗号化する処理を行うため、理論的にはわずかな遅延が追加されます。ただし、WireGuardベースのプロトコルを使用した場合、この遅延は1ms〜5ms程度と非常に小さく、一般的なオンラインゲームでは体感できないレベルです。
サーバーの距離による影響
VPNサーバーが物理的に遠い場合、その分だけPing値が上昇します。日本のゲームサーバーに接続する場合は、必ず日本のVPNサーバーを選択してください。誤ってアメリカやヨーロッパのサーバーに接続すると、Ping値が100ms以上増加する可能性があります。
一部ゲームでのVPN検知
VPNの使用を検知してブロックするゲームも存在します。特にアンチチートシステムが厳しいゲームでは、VPN接続が疑わしい行為として検出される場合があります。VPNの使用が規約で許可されているか、事前に確認してください。

ゲームに最適なVPN設定
プロトコルの選択
ゲーム用途では、通信速度とレイテンシの低さが最も重要です。プロトコルはWireGuardまたはWireGuardベースのプロトコル(NordLynx、Lightway)を選択してください。
- NordVPN:NordLynx(デフォルト設定で問題なし)
- ExpressVPN:Lightway(UDP)を選択
- Surfshark:WireGuardを選択
OpenVPNはゲーム用途には不向きです。暗号化処理のオーバーヘッドが大きく、WireGuardと比較してPing値が高くなる傾向があります。
サーバーの選び方
ゲームサーバーに最も近い地域のVPNサーバーを選択することが基本です。日本国内のゲームをプレイする場合は日本サーバー、韓国のゲームをプレイする場合は韓国サーバーを選択してください。
同じ国内でも複数のサーバーが存在する場合は、負荷の低いサーバーを選ぶとPing値が安定します。NordVPNの「クイック接続」機能は自動的に最適なサーバーを選んでくれるため、手動で選ぶよりも良い結果が出ることが多いです。
スプリットトンネルの活用
ゲーム以外の通信(ブラウジング、動画視聴など)はVPNを経由せず、ゲームの通信だけをVPN経由にする「スプリットトンネル」という設定があります。NordVPN、ExpressVPN、Surfsharkいずれもこの機能に対応しています。
スプリットトンネルを使うことで、VPNのセキュリティメリットを享受しつつ、他のアプリの通信速度に影響を与えない設定が可能です。
ゲームジャンル別のVPN活用法
FPS・TPS(シューティングゲーム)
FPSでは1msの遅延が勝敗を分けるため、VPN使用時のPing値の変化に注意が必要です。日本サーバーに接続し、WireGuardプロトコルを使用すれば、Ping値の増加を最小限に抑えられます。DDoS攻撃対策としてのVPN利用は、Valorant、Apex Legends、Call of Dutyなどの競技系タイトルで特に有効です。
MMORPG
MMORPGはFPSほどシビアなPing値を求められませんが、長時間のプレイ中に安定した接続を維持することが重要です。VPNのキルスイッチ機能を有効にしておくと、VPN接続が切れた際に通信が遮断され、IPアドレスの漏洩を防ぐことができます。
モバイルゲーム
スマホのゲームでは、Wi-Fiとモバイルデータの切り替え時にVPN接続が途切れる問題が発生しがちです。WireGuardベースのプロトコルはネットワーク切り替え時のセッション維持に優れているため、モバイルゲームとの相性が良いです。
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VPNルーター経由でのゲーム利用
ゲーム機でのVPN活用
PlayStation、Xbox、Nintendo SwitchにはVPNアプリをインストールできません。ゲーム機でVPNを利用するには、VPNルーターを導入するか、PCのVPN接続をゲーム機と共有(テザリング)する方法があります。
VPNルーターを使う方法が最も安定しており、設定も一度行えば完了します。GL.iNetのFlint 2(GL-MT6000)はWireGuard対応でゲーム利用に十分なスループットを持っています。

VPN使用時のPing値テスト方法
VPN接続前後の比較テスト
VPNがゲームに効果的かどうかを判断するには、接続前後のPing値を比較するのが最も確実です。
- VPNを切断した状態でゲームを起動し、Ping値を確認
- VPNに接続し、日本サーバー(WireGuard)を選択
- 同じゲーム・同じサーバーでPing値を再確認
- 可能であれば異なる時間帯(朝・昼・夜)で複数回測定
VPN接続後のPing値が接続前より低い、または同等であれば、VPNの使用は有効です。逆にPing値が大幅に上昇する場合は、サーバーの変更やプロトコルの変更を試してください。
オンラインのPingテストツール
ゲーム内のPing表示機能のほかに、Speedtest.netでPing値を測定できます。また、Windowsのコマンドプロンプトで「ping ゲームサーバーのアドレス」を実行すれば、より正確なPing値を確認できます。
ゲーム×VPNに関するQ&A
Q. VPNを使うとゲームでBANされる?
VPNの使用自体でBANされることはほとんどありません。ただし、ゲームの利用規約でVPNの使用が明確に禁止されている場合は、規約違反としてアカウント停止のリスクがあります。主要なタイトルの規約を事前に確認してください。
Q. 無料VPNでもゲームに使える?
無料VPNは速度が極端に遅い、サーバー数が少ない、データ通信量に制限があるなど、ゲーム用途には不向きな制約が多いです。ゲーム用途ではWireGuard対応の有料VPNを利用することを強く推奨します。30日間の返金保証を活用すれば、無料で効果を検証できます。
Q. VPNでPing値が改善しない場合は?
ISPのスロットリングが原因でない場合、VPNによるPing値改善は期待できません。その場合は回線自体の見直し(光回線への変更、有線接続への切り替え等)を検討してください。
Q. ゲーム中にVPN接続が切れたらどうなる?
キルスイッチが有効なら通信が遮断されるため、ゲームから切断されます。キルスイッチが無効の場合は、VPNなしの通常接続に切り替わりますが、IPアドレスが露出する可能性があります。
Q. VPNを使うとゲームのアップデートが遅くなる?
VPN接続中はダウンロード速度がやや低下するため、大容量のゲームアップデートには時間がかかる場合があります。アップデート時だけVPNを切断するか、スプリットトンネルでアップデーターをVPN対象外にするのが効率的です。
まとめ
ゲームにVPNを使うメリットは、ISPスロットリングの回避によるPing値改善、DDoS攻撃からの防御、地域制限の回避の3点が大きいです。デメリットとしてわずかな遅延の追加がありますが、WireGuardプロトコルを使えば体感できないレベルに抑えられます。
まずはVPN接続前後のPing値を比較して、自分の環境で効果があるかを確認するのが第一歩です。NordVPN・ExpressVPN・Surfsharkはいずれも30日間の返金保証を提供しているため、気軽に試してみてください。

ゲーム向けVPN設定の詳細はNordVPN公式サイト、ExpressVPN公式サイト、Surfshark公式サイトで確認できます。
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